ファッションビジネスの売り逃し
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3月19日の繊研新聞に、2月29日東証マザーズから東証1部上場に指定替えとなった、ゾゾタウンを運営するスタートトゥデイの前澤社長のインタビュー記事が掲載されていました。
同社が成長のキーワードとして掲げる「ファッションビジネス業界の効率化」
関連して、私の琴線に触れた部分を紹介させていただきます。
記事によれば、同社が約94億円の商品取扱高を上げた昨年12月に、ゾゾ内の再リクエスト総額は約65億円分あったことに対し、(以下引用)
「あるブランドの協力で調査したら、リクエストの6割の商品が店頭や倉庫に存在した。つまり売り逃し商品だ。買いたい人がいるのに商品を届けられない歯がゆさ。この実態を知ったら、経営者はどうするだろう。」(以上引用)
店頭でも売れるものを、すべてゾゾ最優先に回すことは難しいにしても・・・この前澤社長の商売人根性、何とかしようという執念、実際の取り組みを業界の経営陣の方々は見習うべきでないでしょうか?
なぜなら、同じことがリアル店舗でも毎日のように起こっているからです。
ファッションビジネスのキモは、常に同時多発する「売り逃し」と「在庫過多」をどう最小限に食い止めるかにあります。
私が専門にする在庫コントロールも、需要予測と購買行動分析から、その2つへの対処を年中考える業務に他なりません。
しかしながら、実態をつかめず(つかまず?)、具体的な対処ができず、放置しているケースが業界にどれだけ多いことか・・・
そのあたりに取り組むだけでも顧客満足、売上、在庫、キャッシュフローは確実に改善することは誰もがわかっているはずです。
どうせ実態なんかつかめないんだから・・・という「負け癖」ついていませんか?
eコマースの成長期にあたり、リアルとウェッブの相乗効果を目指す業界の中で・・・
私がeコマースの流通革新に期待していることのひとつは・・・前澤社長が言われるように、売り逃しの実態をつかもう、具体的な対策を講じようと考え、行動に移すきっかけになってくれることです。
決してeコマースにしかできないことじゃない、その諦めない、何とかしようとする執念こそが大事なのだと思います。
お客さんが欲しかった商品を手に入れる喜び、それを手助けできたことを自分のことのように喜ぶ店舗スタッフのために。
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