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June 30, 2012

【御礼】6月29日の勉強会「SPA時代のアパレル商品知識」にご来場頂き、ありがとうございました

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 6月29日(金)に弊社主催で開催させていただきました「SPA時代のアパレル商品知識勉強会」にご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。

 5回目となった今回は、「メンズのチノパンツ」をテーマに、

 1940年代のヴィンテージチノパンツの現物を実際にご覧いただきながら、

 本来の「チノパンツ」とはどういうものか?チノパンツの基本スペックなどを確認した後、

 同年代のヴィンテージチノパンツを参考にして現代風に手直し(モダナイズ)された、

 UNIQLOさん、GAPさん、RIGHT ONさんの努力、工夫の跡の見えるPB商品や有力セレクトショップで販売されている某ブランドのチノパンツなどを比較し、本来の「チノパンツ」のモノづくりの在り方を学びました。

 チノパンツというと、ツイル素材のベーシックな綿パンの総称的な言われ方をされることもよくありますが、

 ○ブリティッシュのスーツの組下を起源とした軍用パンツであったからこその仕様

 ○ワークパンツとの根本的な違い

 など、メンズアイテムならではの歴史をあらためて感じる機会となりました。

 月末の金曜日の夜というお忙しい時間を割いてご来場いただいた方々だけに、とても熱心に聴いていただき、実際商品に触れながら、いろいろなご質問をぶつけていただいたこともあり、とても熱い勉強会となりました。

 終了後毎回書いていただいておりますアンケートですが・・・

 5段階評価で全員の方から5の評価をいただいたのは今回が初めてです。ありがとうございます。

 ハイブランドから低価格SPAまで経験し、パターンとモノ作りの実務に明るいベテランパタンナー只野氏が商品をひとつひとつ取り上げてのディテールの解説に加え、

 私の友人である銀座松屋百貨店の紳士服部門のカリスマバイヤー、宮崎俊一さんからお借りした1940年代のヴィンテージパンツの現物が今回の勉強会に箔をつけて下さったことは間違いありません。

 実は宮崎さん、知る人ぞ知る、かなりマニアックなヴィンテージのコレクターなんですよね。

 おかげさまで、充実した勉強会になりましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

 さて、次回の勉強会は現在テーマを検討中です。日程、詳細決まりましたらまた弊社HPやブログで告知させていただきます。

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June 27, 2012

日本のファッション企業の国内価格と海外進出時の内外価格差は?

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 ファッション業界では、これまで欧米ブランドの輸入品の「内外価格差」、すなわち、海外価格と日本国内価格の差が何倍だとか、が話題になることが多かったですが・・・
 
 日本ブランドの中国、アジア進出が進むグローバル時代にあたって、現地価格をいくらにするか?日本国内との内外価格差が話題になる時が来たと思います。

 ここのところ、日経新聞、繊研新聞、日経MJなどで、海外に進出するいくつかの日本のブランドが、「現地価格は、国内価格の1.何倍以内に収める」とかいった記述の記事を目にするにあたり、少し引っ掛かっていました。

 結論を先に言えば、日本の価格の1.何倍をつけるかが問題ではなく、

 そのブランドが現地で戦える価格(プライスライン、プライスポイント)はいくらなのか?

 が重要だと思います。

 参考までに、以前、グローバルSPAの内外価格差を調べる機会がありましたが、

 H&Mは、進出国でマーケットシェアを獲得するために、ローカルSPA、低価格トレンドファッションの価格を意識した上で、価格を設定。

 結果、価格競争の激しいアメリカやイギリスが安く、消費税(VAT)が25%と世界で最も高い国のひとつである自国スウェーデンの価格が一番高いという面白い現象が起きています。

 一方、ZARAは、働く女性がターゲット。基本的に都市型百貨店がベンチマークの対象なため、進出国の百貨店価格の5割~6割くらいの価格を意識してつけているようです。

 また、各店への配送にDHLの航空運賃がかかるため、スペインから遠い国が高い。

 スペイン→その他のユーロ圏→イギリス→アメリカ→中国と内外価格差が大きくなって行き、日本はスペイン本国の2倍の価格となります。(ユーロ安円高の影響もあるかもしれませんが)

 日本の百貨店の価格がそこそこ高く、使い勝手がいい以上、それでもリーズナブルというわけなんでしょうね。

 話を日本のアパレル企業の中国進出に戻しますが・・・

 グローバルSPAに加え、韓国、香港、現地中国のアジアの代表選手がすでにかなり店舗網を広げている中国では、

 ファッションビルでは399元の攻防

 更に量販系のグローバルSPAでは199元の攻防

 がすでにマーケットの価格スタンダードになってしまっているように思います。

 中国マーケットは、一年のうちの半分(6ヵ月)がセール期間と聞きます。

 そんなプライスコンシャスな国である中国での成功には、価格政策、プライスポイントは極めて重要であると、今年初めの上海リサーチで痛感しました。

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June 25, 2012

【お知らせ】今週6月29日(金)開催 『SPA時代のアパレル商品知識勉強会~メンズチノパンツ編』 空き席ございます。

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 今週 6月29日(金)、弊社主催で開催するアパレル業界勉強会に、まだ空き席がございますのでご案内させていただきます。

 ユニクロ、外資大手SPA(アパレル製造小売業)の台頭により、変わるアパレル商品のスタンダード(標準)を考える勉強会。 第5弾はメンズコットンパンツ(チノパンツ)を取り上げます。

 ものづくりのプロフェッショナルの協力を得て、好調SPAが販売する商品の素材、パターン、附属、縫製など技術的な側面から比較し、商品に対する知識を深めることを目的としています。

タイトル: 「SPA時代のアパレル商品知識、ニュースタンダードを考える」
       第5回 メンズコットンパンツ(チノパンツ)編

日時  : 2012年6月29日(金) 19:00-21:00

場所  : 青山クラブハウス会議室 (東京メトロ青山一丁目駅徒歩3分)

        地図

参加費 : おひとり 5000円(税込)

定員  : 25名(満員になり次第締め切らせていただきます)

講師  : 只野景秋(ケイ・タダノ) 氏 
       パタンナー、弊社パートナーコンサルタント、
      業界実務経歴30年のベテランです

講師経歴:バンタンデザイン研究所卒業後、コムデギャルソン、ジュンヤ
      ワタナベ、エンポリオアルマーニなど、ハイブランドのパタンナー
      を経て、ファーストリテイリング入社。
      在籍中の6年間、ユニクロのパタンナーとして、商品のパターン、
      サイズ、品質改革に取り組み、2010年退職。 
      パタンナー育成とアパレル品質向上アドバイザーとして独立し、
      現在、日本繊維輸入組合の海外テクニカルアドバイザーとして
      新興国の技術向上のため、
      弊社パートナーコンサルタントとして、成長中SPA企業の
      品質向上のために活動中。

 今回は、チノパンの原型と言われる、"US ARMY COTTON KHAKI TROUSERS"のディテールも確認しながら、ユニクロ、GAP、ジーンズカジュアルチェーンで販売されているメンズヴィンテージチノを比較しながら、メンズコットンパンツの基本を研究します。

 特に、アパレル業界で商品戦略、企画、デザイナー、パタンナー、生産など商品開発業務に携わり、勉強を通じて、基本を学びたい方、スキル向上を目指したいと考えていらっしゃる方に向けた内容になりますが、

 実際の商品を見ながら解説を加えて行きますので、ご興味のある方でしたらどなたでもご理解いただけると思いますので、お気軽に参加下さい。

※ご質問、お申込みは・・・ こちらのメールアドレルまで>>>otoiawase@dwks.jp
①お名前、②差し支えなければ勤務先、職務内容、③連絡先お電話番号、④勉強会に興味を持たれた理由、⑤勉強会へのご質問、ご要望などをご記入の上、メールをお願いいたします。

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June 18, 2012

しまむらが津田沼パルコに出店

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 6月18日の日経MJによれば、来月7月4日に津田沼パルコにファッションセンターしまむらが出店するとのこと。

 フロアーはB館2階、売場面積約200坪にレディース、メンズ、キッズのフルライン展開、しまむらがパルコに出店するのはこれが初めてになります。

 津田沼パルコのサイトを覗くと・・・

 しまむらオープンの大きな告知・・・

 さらにフロアーガイドで場所をチェックすると、なんと、ユニクログループ、ジーユーと同じフロアーではありませんか!?

 今回のしまむら出店は2つの点で注目に値します。

 ひとつは、都心部攻略を進めるしまむらが、お台場アクアシティに続き、有名駅ビルブランドも多数入居するパルコに初めて出店すること。

 アクアシティが非日常的な観光立地で、比較的上層階の奥にあるのに対し、津田沼パルコは、駅の近く、B館とは言え2階。

 同じ都心部でも、これまでの食品スーパーピーコックの2階とは訳が違います。

 パルコの中では不振店の部類かも知れませんが、曲がりなりにもJRだけで100,000人を超える乗降客のあるターミナル駅近くのファッションビルですから。


 もうひとつは、私の知りうるかぎり、ジーユーと同じ館同じフロアーで初めての一騎打ちが実現することです。

 ジーユーはしまむらと棲み分けできるのか?

 ユニクログループにとっても第2の成長エンジンと位置付けるジーユーの本当の実力が試される場になるわけです。

 これはある意味、業界の歴史の1ページを飾る?エポックメイキングな出来事になるかもしれません。

 (ちょっと大げさでしたか(笑))

 今までは直接影響の無かったファッションテナント群が、しまむらと遭遇する初めての機会。

 かつて渋谷109ですら、その減収要因に、外資ファストファッション企業の日本上陸以外にしまむら三軒茶屋店の影響も挙げられていたくらいですから…。

 都心に出店する駅ビルブランドにとっても、対グローバルSPAだけでなく、しまむらとの棲み分けを考えなければならない時期が来たのかもしれません。

 関連エントリー-しまむらvsジーユー

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June 15, 2012

ロンドンでは早くも夏のセールがスタート。グローバル化の時代、海の向こうで起こっていることは国内に関係ない?

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 6月15日の繊研新聞によれば(いつも鋭いコメント、楽しく読ませて頂いている益井祐さんのレポート)、

 ロンドンでは、ハーベイニコルズ、セルフリッジのような百貨店含めて、早くも夏のセールがスタートしたそうですね。

 要は、来月からスタートするロンドンオリンピックの時期に見込まれる沢山の来客に向けて、秋物をしっかり売りたい、その前に夏物を売りつくしたい、というのが各社の意図のようです。
 
 また、バーゲン(ソルド)時期が法律で規制されているフランスでは、夏のセールは6月の最終水曜日から5週間以内と決まっていますが・・・ということは、今年は6月28日に始まるのでしょうかね?

 一方、日本では、夏のセールの2週間後ろ倒しを、三越伊勢丹、ルミネが中心に進め、各社の対策が経済紙や、業界の繊研新聞に掲載され、話題になっていますが・・・

 果たしてどうなるでしょうか?

 グローバル化が着実に進む現在、海外は海外、日本は日本で済む話ではないような気がしてしかたありません。 少なからず、何らかの影響を受けるのではないでしょうか。

 要は、日本企業の海外進出よりも早く、本土上陸を果たし、日本に根を下ろしたH&MやZARAのようなグローバルSPAは世界的な戦略の中で、各国対応を決めますから、日本の事情なんて知ったことはありません。

 特に彼らは、百貨店を標的に、百貨店の目の前に大型店を出店するのが常套手段ですからね。

 通常でも安いのに(ZARAは百貨店の半額、H&Mは1/4でしょうか)・・・目の前で、更に安値で数を捌かれたら、影響ないわけないでしょう。

 伝統的な?日本企業は今まで通り、ガラパゴスを決め込んで、うちが決めれば何でもできる、と思っているかもしれませんが・・・

 日本人のファッション購買心理の扉は、すでにこじ開けられちゃったんではないでしょうか?

 ちなみに、H&M、ZARAともに、昨年の来週にあたるMD26週から同時にセールをスタートしていたのを覚えています。

 このタイミングで始めるあたり、やはりヨーロッパと足並みをそろえたスタートなのではないかなと推測されます。

 H&Mは今週から、目立つところにそこそこ大きなセールコーナーを作り始めましたね。

 今年は一層、グローバル企業の影響を痛感する一年になりそうです。

 関連エントリー-三越伊勢丹、ルミネが夏のセール開始を2週間遅く

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June 13, 2012

H&M、今秋冬のコラボはメゾン・マルタン・マルジェラ!その裏で着々と進むマーケットシェア奪取戦略

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 6月12日のH&M社のプレスリリースを受けて、速いところでは、同日のFashionsnap.com、その他のメディアでも、H&Mの2012年秋冬のデザイナーズカプセルコレクションのコラボ相手がメゾン・マルタン・マルジェラと発表されたことが話題になっています。

 詳細は、最速のファッションメディアになったFashionsnap.com さんにお任せするとして
 
  Fashionsnap.com: H&Mとマルジェラのコラボ決定 11月に発売

 2008年、日本上陸の手土産にコムデギャルソン、2010年、誰もが認めるトップブランドのひとつランバンと組めるH&M・・・もう、誰がコラボ相手になっても、驚きませんね。パワーは増して行くばかり・・・(汗)

 しかし、秋冬のみだったものが、春夏+秋冬の2本立てになって、前年のハードルを自ら高めて行くH&Mですが、これからどうなってゆくのでしょうか?大型コラボは麻薬みたいなものですから。

 同コラボコレクションは、今年で9年目。そもそも、カールを口説いて、落とした段階からすべての道が引かれていたのでしょうね。
 
 2004年に初めて、カールラガーフェルドとのコラボから始まった、H&Mのデザイナーズカプセルコレクション。あの時の衝撃を居酒屋で業界の方々と語り合ったのを今でも覚えています。

 2000年、ニューヨーク5番街に進出したH&Mの盛況ぶりに度肝を抜かれ、その時以来の自称H&Mウォッチャー。

 当時は、GAPが売上世界一のファッション専門店だったと思いますが、その様を目の当たりにして、いずれH&Mが世界一になることを確信したものでした。

 あれから10年が経過し、2011年度の決算でいよいよ世界一となったH&M。今世界の先進国ではH&Mのマーケットシェア奪取戦略が着々と進んでいます。

 同社の2011年度決算は増収減益に終わりましたが、

 減益の理由は、一昨年から昨年にかけて、アパレル商品の主素材である綿花が高騰したのを価格に転嫁せず、むしろ価格戦略で先進国マーケットのシェア獲得に走ると宣言したCEOの発表通り。

 実際、力を入れて、出店を加速したのが、アメリカ、イギリス、ドイツでした。(これは同社のIR情報を読めばわかります)

 この標的に、今期は日本も加わっているのではないでしょうか?

 福岡、名古屋、大阪、東京、都心部へのメガストア出店

 そしてお店に行かれている方は、お気づきかと思いますが、

 同社のプライスポイント(最多価格帯)は、通常2490円であるのに対し、1490円の投入が増えてきました。

 また、セール前後になるとセール価格とのギャップを埋める目的もあり、1190円のプロパー品も多くなりますね。

 そんな訳で、毎週、週末前の木曜日、金曜日の午後、都心店は新着商品を目当てに来店する客層で、バーゲン会場の様相を呈しています。

 コスト高を価格に転嫁する企業、

 単価が上がって来たと浮かれる企業(実際には戻りつつあるというところだと思いますが)

 を尻目に、ここぞとばかりマーケットシェアを奪いに来るH&M。

 日本はもう「ガラ」ではなく、グローバルの渦の中に巻き込まれてしまったようです。

 これからは、同社含め外資の出方を見ながら、次の一手を考えたいものです。
 
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June 07, 2012

【お知らせ】6月29日(金)@東京青山 『SPA時代のアパレル商品知識勉強会~ メンズチノパンツ編』

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 来る6月29日(金)、弊社主催のアパレル業界勉強会を開催します。

 ユニクロ、外資大手SPA(アパレル製造小売業)の台頭により変わるアパレル商品のスタンダード(標準)の勉強会、

 第5回目はメンズコットンパンツ(チノパンツ)を取り上げます。

 ものづくりのプロフェッショナルの協力を得て、好調SPAが販売する商品の素材、パターン、附属、縫製など技術的な側面から比較し、商品に対する知識を深めることを目的としています。

タイトル: 「SPA時代のアパレル商品知識、ニュースタンダードを考える」
       第5回 メンズコットンパンツ(チノパンツ)編

日時  : 2012年6月29日(金) 19:00-21:00

場所  : 青山クラブハウス会議室 (東京メトロ青山一丁目駅徒歩3分)

        地図

参加費 : おひとり 5000円(税込)

定員  : 25名(満員になり次第締め切らせていただきます)

講師  : 只野景秋(ケイ・タダノ) 氏 
       パタンナー、弊社パートナーコンサルタント、
      業界実務経歴30年のベテランです

講師経歴:バンタンデザイン研究所卒業後、コムデギャルソン、ジュンヤ
      ワタナベ、エンポリオアルマーニなど、ハイブランドのパタンナー
      を経て、ファーストリテイリング入社。
      在籍中の6年間、ユニクロのパタンナーとして、商品のパターン、
      サイズ、品質改革に取り組み、2010年退職。 
      パタンナー育成とアパレル品質向上アドバイザーとして独立し、
      現在、日本繊維輸入組合の海外テクニカルアドバイザーとして
      新興国の技術向上のため、
      弊社パートナーコンサルタントとして、成長中SPA企業の
      品質向上のために活動中。

 チノパンの原型である、"US ARMY COTTON KHAKI TROUSERS"のディテールも確認しながら、ユニクロ、GAP、ジーンズカジュアルチェーンで販売されているメンズヴィンテージチノを題材にメンズコットンパンツの基本を研究します。

 勉強会の趣旨は評論・批評ではなく、業界で企画生産に関わる人財の知識・スキル向上とこれからの顧客ターゲット、商品戦略を考えるための気づきを得ること、と考えております。

 特に、アパレル業界で商品戦略、企画、デザイナー、パタンナー、生産など商品開発業務に携わり、勉強を通じて、スキル向上を目指したいと考えていらっしゃる方々のご来場をお待ちしております。

※ご質問、お申込みは・・・ こちらのメールアドレルまで>>>otoiawase@dwks.jp
①お名前、②差し支えなければ勤務先、職務内容、③連絡先お電話番号、④勉強会に興味を持たれた理由、⑤勉強会へのご質問、ご要望などをご記入の上、メールをお願いいたします。


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June 06, 2012

アパレルメーカーが「小売り型事業構造」に転換するには

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 6月5日の繊研新聞三面の「業界フォーカス」、6日の同紙一面下の「め・て・みみ」と2日続けて、低迷する百貨店向けアパレルメーカーの小売リ型事業への転換に関する記事、コラムが掲載されていました。

 売上が縮小するこれまでの百貨店中心のビジネスモデルから、駅ビル、SCなどへの直営店事業の出店を加速させ、軸足をメーカーから小売りに移さなければ勝ち残れないというのが大手アパレル各社トップの共通認識のようです。

 しかしながら、記者の方のコラムが次の言葉で結んでいるように

 「組織を変えただけでは事業構造改革は進まない。組織を構成する人の意識と行動を変えることが改革には不可欠だ。社員の能力とやる気を引き出しながら、意識と行動の変革を促すための施策がますます需要になってきた。(以上引用)」

 具体的にどう変えるか?変える覚悟があるのか?本当に変えられるのか?がキモになるのは間違いありません。

 このテーマを考える上で、特にアパレルメーカーの方に参考になるのではないかと思う過去ブログ記事があります。

 一連の繊研新聞の影響もあってか?最近また検索エンジン経由でのアクセスも増えており、

 また、フェイスブックの「いいね」件数もいつの間にか440件を超えている記事ですので、あらためてご紹介させていただきます。

 アパレル型SPA(製造小売業)と小売り型SPA

 あえて付け加えるなら、アパレルメーカーが小売り型事業に変わるには・・・

〇 MDを頂点とした「私作る人、あなた売る人」的な組織や意識をあらため、顧客、店長がどう輝けるかを第一に考えること

〇 顧客、店舗スタッフの気持ちを理解するために、本部の営業、商品部門関係者は毎週必ず売場に行き、実際接客するか来店客の客層、購買行動をしっかり観察すること

〇 月曜日中に店舗とコミュニケーションを取りながら前週の反省、当週の対策を決め、その夜には当週の営業方針を店舗に発信すること

〇 来期からやろう、来期から変えよう、という考え方は禁物。どうしたらすぐできるかと考え、できることをすぐに実行する。

 このあたりが、小売りになれるかどうかの「入り口」あるいは極論「踏み絵?」になるのではないでしょうか? 

 あくまでもアパレル卸と小売りを両方経験し、アパレルメーカー型SPAと小売り型SPAの両方をクライアントにもつ立場から、ご参考まで
 
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June 02, 2012

ユニクロが今秋プランタン銀座に出店

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 6月1日の日経新聞やFashionsnap.comなどによれば、ユニクロが今秋、プランタン銀座の6階、7階フロアに出店するそうです。

 Fashionsnap.com:ユニクロがプランタン銀座に出店 2012年秋

 先だって(5月の後半くらいだったでしょうか)、プランタン銀座が自主運営フロアを縮小するという記事を見つけて、さて跡地に何ができるのかな?と気にしていましたが、なるほどユニクロだったのですね。

 プランタン銀座はイトシア、ルミネと相乗効果が図れないものかと見ていました。やはり、大通り一本を挟むと、人の流れは遮断されてしまうんでしょうか。

 手前にルミネという強力な磁石、それに対抗するには、ユニクロのような上層階からのシャワー効果も発揮できるもう一つの強力磁石で動線を引き付ける。他のグローバルSPAは1階をよこせと言うでしょうから、その点では、ユニクロとは組みしやすかったのでしょう。

 一方のユニクロは銀座地区、グローバル旗艦店に次いで2店舗目になります。

 もっとも、ユニクロやグローバルSPAのようなチェーンストア業態は、銀座のような大商圏には、エリア内に3店舗でも4店舗でもあってもよいと思っています。

 ユニクロであれば、例えば、あと京橋側に1店舗、新橋近くに1店舗出すべきでしょうね。あと築地側にもう1店舗あってもいいかもしれません。

 それにしても、ユニクロの銀座6丁目のグローバル旗艦店、果たしてあれでいいのでしょうか?店舗を覗くたびに首を傾げてしまいます。

 なんか商売人である柳井会長らしくないですね。どなたかブレーンの方の入れ知恵なのでしょうか?日本一なんだから、そろそろこのくらい見せ場を作ってイメージアップしないといけませんよ、と。

 家賃の高いあの立地であえて1階を売場にしないのは何故でしょうか?チェーンストアにウェルカムゲート?って必要なんでしょうか?

 12階層という買い物客にとって極めて不便な店舗。

 ユニクロは衝動買いするお店ではなく、目的買いするお店なので、商品が各階に分散していることによって、目的の商品にたどり着くまでに時間がかかるというのは結構致命的だと思います。そして、まとめ買いの気も失せてしまいそう。

 特に入店客がまずは1階奥の上層階へ向かうエスカレーターに誘導される、

 この「客の自由度をコントロールするところ」に非常~に違和感を感じますね。

 私はそれに従わず、エレベーターはどこですか?と聞き、まずは12階に上がりましたが・・・

 あれでは、店舗ではなく、博物館ですよね(笑) 要は、観光客しか相手にしていないかのような。

 とはいえ、私が個人的にいいなと思っているところもあります。

 12階の窓からの銀座の眺め と UTのフロア。 この2つはなかなか素敵で、観に行く価値ありです。

 H&MもZARAも世界主要都市にフルコンセプトを展開する旗艦店がありますが、1階を売り場にしないなんて「お遊び」は、私の知る限り、どこでもやっていないと思いますよ。

 むしろ、繁華街の1階は本気で売り上げ取りに行ってます。

 それだけ投資が出来て、売上もしっかり上げる、だから彼らは、世界の1位と2位になったのだと思います。

 ユニクロの銀座店がもし本気で年間100億円売りたいなら・・・階層のあるファッションストアによく見られる

 階層がひとつ上がると売上はだいたい6掛けになるという法則から考えると、

 12層なら・・・1階で全体の4割の売上=40億円は売らなければ、その目標には届かないでしょう。

 もっとも1階を殺して、今2階以上で60億円売るペースなのであれば、最終的に1階を売り場にすれば、実現性はあると思いますが・・・それはちょっと考えづらいですかね。

 あくまでも私の印象ですが、並びのg.u.(ジーユー)の方が売れているんじゃないかと思われる日も見受けられますから。

 おそらく柳井さんのことですから、どこかで見切りをつけて1階をぶち壊して・・・在庫満タンの売場にされると思いますが・・

 ちょっと辛口でごめんなさい。なぜなら、ユニクロさんには、日本代表としてH&MやZARAと本気勝負して欲しいと思っていますから。 

 新宿東口店(1500坪)開業時は是非、本気を見せて下さい。期待しております。

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