世界の都心部では好立地物件奪取は常識?H&Mの香港旗艦店1号店(セントラル)が来年以降移転、跡地にはZARAが入居
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WWDジャパン8月6日号に、H&Mが家賃急騰を理由に、2014年末までに香港セントラル(中環)に出店している旗艦店である1号店を移転せざるを得なくなったことに関する記事が掲載されていました。
ネット上に関連ニュースがあったので併せてご紹介しておきます。
NNA.ASIA: H&Mのセントラル旗艦店、来秋撤退決まる
実際の移転はWWD情報の2014年か、このネットニュースの2013年かわかりませんが、
同店舗は、H&Mが2007年に香港に初出店を果たした約850坪級フルラインを展開する旗艦店。
ニュースによれば、その後のスペースに入るのは、なんとグローバルSPAのライバルであるZARAとのこと。
ZARAは、H&Mが支払っていた月坪当たり約6万6千円の家賃の倍にあたる約13万円で物件オーナーと合意した模様。
これ実際に、ZARAがけしかけたのか、契約更新にあたってオーナーが天秤にかけたのかわかりませんが・・・
ZARAがH&Mを退かせた恰好に見えますね。
この2社の家賃、両社のグローバルな家賃比率から考えると、H&Mの6.6万円はこの立地で何とか採算の範囲内だったのかもしれませんが、ZARAの13万円は採算度外視と言えそうです。
これによりZARAはセントラル地区にファイナンシャルストリートに続く2店舗目を開店することになり、H&Mは新たにこのエリアで物件を物色せざるを得ない状況にあるようです。
WWDの記事によれば、狭い土地に商業密集度の高い香港では、家賃高騰を理由に、ファッションストア間で店舗が入れ替わるケースが多いようで、最近の事例でも
シャンハイタン(中国)がアバクロンビー&フィッチ(米)に
ジョルダーノ(香港)がフォーエバー21(米)に
入れ替わっているようです。
実は、私も10年くらい前の話ですが、勤務していたアパレルチェーンの都心部にあった大型旗艦店が倍の家賃をオッファーして来た外資某社に追い出された体験があるので、その時のことが記憶によみがえりました。
ですから、この話、香港だけではなくて、日本でも今後、起こりうる話なんですよ。
ファッションストアも店舗立地で売上はそうとう変わりますので、外資が資金力にものを言わせて、本気で物件を取に来ることもあります。
ZARAのような、広告宣伝は一切打たず、立地こそ最大の広告という考え方のファッションストアならなおさらでしょう。
入札で取り合うならまだ紳士的なもの。好立地に目をつけておいて、契約更新間際に高額オッファーするなんてエグイ会社が国内外問わずいくらだってありますのでご注意を。
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