ヨーロッパファッションストア見聞録~その1 パリ① 百貨店とファストファッションの共存
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8月16日~25日の10日間、ヨーロッパの主要都市、パリ~バルセロナ~ロンドンの都心部を駆け足で周ったファッションストア視察の様子をこれから何回かに分けてご報告します。
パリ初日は宿泊ホテルからほど近いパリの中心部、オペラ地区&オスマン通り界隈からのスタートです。
パリのメジャー百貨店と言えば・・・
「ギャラリー・ラファイエット」、「プランタン」、「ボン・マルシェ」の3つでしょうか。
ギャラリー・ラファイエット日本語ウェブサイト
プランタンウェブサイト こちらは英語、中国語はありますが、日本語はありません。
ボン・マルシェウェブサイト こちらはフランス語のみ
それぞれの立地ですが、
「ギャラリー・ラファイエット」と「プランタン」はパリの中心部にあたるオペラ、オスマン通り界隈にあり隣合わせ
「ボン・マルシェ」はセーヌ川の南側、サン・ジェルマン地区にあります。
私が感じた3つ百貨店の印象の違いを簡単に申し上げますと、いずれもラグジュアリーブランドの展開を核にした百貨店になりますが、
「ギャラリー・ラファイエット」と「プランタン」は立地的に観光客も加わって混雑している百貨店で、後者がインターナショナルブランド中心の品ぞろえなのに対し、前者は買いやすい価格帯のPBブランドも揃え、食品館なども併設する間口の広い百貨店です。
一方、ボン・マルシェは繁華街から少し離れているせいか、観光客は少なく、1ブランドごとの箱も大きく、通路も広く、現地の方々がゆっくりお買いものを楽しめる百貨店というところでしょうか。
この3つの中では、やはりボン・マルシェの空間、上層階にある書籍、文具コーナーや手芸用品売り場が素敵で居心地がよく、何時間いても飽きない、また行ってみたい場所でありました。
さてさて、オペラ、オスマン通り地区に軒を並べるパリのメジャー百貨店「ギャラリー・ラファイエット」と「プランタン」。
このあたりを歩いていてすぐに気が付くことは、これら観光客も含めた集客力のある2つの百貨店に寄生するかのようにファストファッションストアが乱立していることです。
一番びっくりするのはギャラリー・ラファイエットを取り囲むように同店の西側、東側、北側にH&Mが3店舗もあることですね。
また、ZARAはプランタンとギャラリー・ラファイエットのオスマン通りを挟んで真向いに1店舗を構えていますが、
ギャラリー・ラファイエットの本館の2階(実際には3階)にはZARAのウィメンズラインが入居しています。
日本でも、ZARAやH&Mが百貨店の目と鼻の先に出店するのは常套手段ですが・・・ここまで来ると、ちょいと影響力というか相関関係が違いますよね。
少しネットで調べたり、建物の構造を考えてみると、ギャラリー・ラファイエット本館の西側と東側に同百貨店を挟んで出店するH&Mの2店舗に関しては、どうやら、かつてはギャラリー・ラファイエットの売場の一部だったようですね。
つまり、百貨店側もファストファッションとの棲み分け、相乗効果を考え、「共存」を選択したのではないか?と
これ、いつごろから、どういういきさつでそうなったのか?とても興味があります。
なぜなら、日本でも、銀座松坂屋にフォーエバー21が、名古屋の松坂屋にH&Mが、立川伊勢丹の中にZARAが入居している現象は、パリでは以前から起こっている、時代の流れ、なのではないかと。
今回の視察では、百貨店に入居しているか、直営路面店か、は別にして・・・ラグジュアリーブランドと、こなれた価格のトレンドファッション=ファストファッションのファッションマーケットの中での「二極化」そして「共存」を、ヨーロッパ都心部のいたるところで目の当たりにすることになります。
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