ヨーロッパファッションストア見聞録~その4 パリ④ 欧州最大の古着問屋の直営店 Espace Kiliwatch(キリウォッチ)
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パリのファッションチェーンウォッチと併せて楽しみにしていたのが、
ヨーロッパ最大の古着問屋 ヨーレカ社の直営店KILIWATCH(キリウォッチ)を観ることでした。
住所 62 RUE TIQUETONNE 75002
(最寄駅 ETIENNE MARCEL駅)
古着とレプリカと新品の人気のカジュアルブランドと雑貨をミックスで販売するセレクトショップです。
紋切型のファッションストア―が世界でシェアを拡大して行く中で、こういった品揃えはアンチテーゼのひとつとして注目しており、個人的にも宝物さがし気分で、ワクワクしながらストアウォッチを楽しんでいます。
そんな意味で、アメリカのURBAN OUTFITTERS、ロンドンのTOPSHOP、日本のWEGO、SPINS、ハンジローあたりへも行くのもいつも楽しみにしています。
もっとも、それら引き合いに出したお店群は古着が新品販売のスパイスになっているのに対し、今回訪店したKILWATCH(キリウォッチ)は親会社が古着問屋なので、当然、古着が主役、その他の商品は古着を引きたてるための脇役になります。
もしご興味があれば、上記のサイトを覗いていただければフランス語になりますが、KILIWATCH(キリウォッチ)の店内の様子などもご覧になれますのでどうぞ。
訪店時、特に感心したのは・・・
店の要所要所に、マーケットで旬な商品・・・例えば、レディースデニムショーツ、メンズのベージュトーンの色のみを集めたチノパン、ストローハット、レトロリゾート調のスカーフ(すべて古着)などなどを単品で大量陳列していた演出が圧巻だったことです。
マネキンも使わず、商品、それも単品の集積で行っているVMDです。見事でしたね。
これ古着屋さんが昔から、「古着」を販売しながら、シーズン性やトレンド性や「鮮度」を演出するためによくやっていた常套手段。
今、売れるもの、売りたいものを大量陳列することによってアピールする、ある意味、商売の基本中の基本かもしれません。
これらを見て、何か、忘れかけていていた小売で大事なこと、商売の基本を思い出させられたような気がして・・・ちょいと背筋がしびれ、頭をガツンと叩かれた思いがしたものでした。
古着屋さんめぐりは古今東西、インスピレーションを得たり、服のメーキングを確認する場所のひとつとして、世界のデザイナーも毎シーズン通っているのは業界でも有名な話です。
業界の先輩方が世に送り出した作品を集積で見ることのできる貴重な場所のひとつですからね。
世界一のファッションチェーンとなったH&Mもそのあたりに目をつけ、このKILIWATCHの親会社である古着問屋の年間購買額ナンバー1のバイヤーだそうです。もちろんH&Mは店頭では古着は販売していませんが、膨大な情報ソースとして活用されていることでしょう。
業界の企業もクリエーターも古着の価値を認め、インスピレーションのよりどころにしているわけですね。
商業施設やファストファッションのストアウォッチもいいですが、古着屋さんめぐり、また見直してみようかな、と思った次第です。
追伸:日本ではクロスプラスグループがKILIWATCHブランドのライセンス商品の直営店を運営していますが、本家フランスの実態とは違う品ぞろえお店になっていますのでご了承ください。
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