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October 18, 2012

日本のトレンドファッションの価格はまだ高い?

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 さて、国内業界にめぼしいニュースが少ない中、先だってのヨーロッパファッションストアウォッチでの気づきを業界のいろいろな方々とお話ししています。

 2週間くらい前になりますが、10月3日の日経MJの一面、「消費増税、どうなる取引」で日本で消費税が5%から10%に上がるに当たってのアパレルチェーンの価格設定に関する私のコメントが取り上げられました。

 結論を先に言うと、消費税が10%に上がろうが、こなれた値段のカジュアルウェア、ベーシックのみならずトレンドカジュアルファッションも価格のスタンダードは

 税込1900-1999円になるのではないかという話です。

 8月にヨーロッパのチェーン店の価格を見てあらためて思ったのですが、「9価格」すなわち

 19.99ユーロ、19.99ポンド、1990円、199元(今年1月の上海でよく見た価格)・・・

 末尾を9で抑えて、大台に乗せず、買い手に値ごろを感じさせる価格設定というのは世界共通、グローバルスタンダードなんだなということです。

 しかも、ヨーロッパ圏(中国も)は17%-20%という消費税(付加価値税)内税価格で、

 いわゆる「19(イチキュー)価格」というのが路面店でもショッピングセンターでも圧倒的に目立つんですよね。

 一連のヨーロッパファッションストア見聞録でご紹介した各地の価格調査に目を通していただければわかりますが、H&MやZARAグループのようなファストファッション系グローバルチェーンがローカルチェーンにそうするようにプレッシャーをかけてそうなったような感じすらします。

 パリーファッションチェーンウォッチをするならリヴォリ通り
 バルセロナーファストファッションを買うならスペインが最もお得?
 ロンドンーナショナルチェーンに価格で詰め寄るグローバルチェーン

 日本で「19(イチキュー)」と言えばユニクロがプライスリーダーとなって、実用カジュアルウエアの価格のスタンダードにしたようなところがありますが・・・

 これから更にグローバルチェーンが日本で拡大するにあたって、トレンドカジュアルについてもヨーロッパと同じような現象が起こることが予想され、日本企業は遅かれ早かれそれに対して準備をしなければならないと危機感を持っております。

 欧米ブランドから見たら・・・高めの価格が通って、「儲けさせてくれる国」=日本で・・・

 その引き金を引くのはH&Mあたりのグローバル企業でしょうか?あるいは都心に拡大するしまむらがその役目を果たすのでしょうか?

 もちろん、そんな価格競争に巻き込まれないように・・・マーケットがそうなることを想定しつつ、自分たちがどう棲み分けるか・・・その立ち位置を明確にし、行動することが第一でしょう。

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