ヨーロッパファッションストア見聞録~その14 パリ~バルセロナ~ロンドン まとめ
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8月後半の視察後、見聞録を投稿し始め、まとめに至るまでずいぶん時間がかかってしまいましたが・・・気長にお付き合い頂き、ありがとうございました。
最後にパリ、バルセロナ、ロンドンと駆け足で周って感じたことのまとめをしておきたいと思います。
ヨーロッパの各都市で起こっていることが東京始め日本の政令指定都市(アジアの主要都市も)の近未来予想図であると考えると、近い将来、次のようなことが起こるのではないかと・・・
1)日本の政令指定都市の中心部にZARAとH&Mが複数店舗出店。百貨店とも共存。
すでにZARAは新宿、渋谷、銀座に2店舗づつ持っています。
まだまだ出店するでしょう。
2)政令指定都市に限らず、ZARAとH&Mが日本で店舗網を拡大。
消費税が10%に上がり、日本のファッション企業が価格設定に迷った時が彼らの狙い目となるのではないでしょうか?
中国の成長も減速しているようですし、一段落ついたら、やはり良質マーケットである日本を彼らがあらためて本格的に攻略することは想像に難くありません。
3)都心部にバリューを売りにするファッションディスカウンターの店舗が拡大
「ファストファッション革新」後のトレンドファッションディスカウンターの登場です。
ディスカウンターとは、安かろう悪かろう、単に価格が安いのではなく、
ローコストオペレーションによって高い原価率のクオリティで生活者にバリューを提供することが使命であり条件になります。
本命はやはり「しまむら」でしょうか?
4)H&MのCOS(コス)、ZARAグループのUTERQUE(ウテルケ)のような上質素材を使ったファストファッション業態の台頭
ファストファッションでトレンドファッションが手軽に変えるようになった後、飽き足らないファッショニスタがもう少し素材の良い、こなれた価格のトレンドファッションが欲しいと感じる需要が生まれるのではないか。
H&M、ZARA両社の新業態はそれを狙ったものと理解します。
(画像はウェストフィールドロンドンのCOS)
実は、COSを見た時、ジルサンダーがZARAのような業態をやったらこうなる?というお店のように感じました。
そんなことを考えているとユニクロの+Jの取り組みはユニクロにとってもマーケット的にも時期尚早だっただけで、いい線ついていたのではなかったかとあらためて思えてきました。
(画像はバルセロナ プルタル・デ・ランジェル通りのUTERQUE)
COS(Collection of Style)ウェブサイト
UTERQUE ウェブサイト
以上は私の妄想となるのか?現実となるのか?是非ご一緒にこれからの日本のマーケットの変化を見守って行ければと思います。
以上でヨーロッパファッションストア見聞録を終わります。
私事、国内業務が多いため、なかなか欧米には行けませんが、また機会があれば数年後に同様のルートでその後の変化も含めて見て回ることができればとても幸いに思います。
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