ABCマートがネット在庫を店舗と共有して店頭での売り逃し削減を目指す
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11月21日の日経新聞にABCマートが店頭で在庫切れの商品をiPadを使って発注できるサービスを22日からスタートすることに関する記事が掲載されていました。
これはインターネット通販の在庫をiPadを使って来店客に紹介しながら、ネット通販用倉庫から顧客の自宅に届けるサービスで、年内に19店舗に導入し、2013年末には全店に普及させるとのこと。
同社では、このネット通販用倉庫の在庫の共有により、小型の店舗でも100坪級の大型店の品ぞろえが網羅でき、既存店の売り上げ2-3%アップを目指しているとのことです。
服よりサイズが多く、サイズ欠品による売り逃しが発生しやすい靴のビジネス。
私もアパレル専門店で靴のバイヤーや店頭販売をしていたり、サイズの多いパンツの在庫コントロールに取り組んだ経験があるので、店頭の売り逃しの悔しさをサイズの少ない服の担当者以上に痛感しています。
在庫コントロールの観点から、このウェブ在庫を使った売り逃し削減、売り切りへの取り組みは、これからのファッションビジネスのキモのひとつだと思っています。
ABCマートや以前私のコメントが採用された10月8日の日経MJ一面記事のラコステの事例にみられるように、
小型店の品ぞろえを補完する役割も大事ですが、私はむしろ、
ある程度 消化が進んで、店舗段階では欠品が始まったりバラになった商品、
販売期間が晩期に近づいて、集約が必要になった商品など全店の共有在庫をウェブ在庫に集約しておき、
店舗で接客中に選択肢のひとつとして、顧客に勧めたり、顧客自身がネット購入できるようにしておくことは在庫を売り切る努力のひとつとして専門店の標準装備になるべきことではないかと思います。
その導入に当たっては、店頭でお客さんが気に入った商品の在庫がなかったとき、似寄商品が検索できる機能があると更によいのではないかと思います。
サイズが多い靴ビジネスで、「ないと言わない」ポリシー、最後の一点を売り切る執念をもつABCマートが始めた試み、ファッション専門店全体に広がることを願っています。
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