アメリカンイーグル(AE)が仕留めた大きなサイズ需要
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12月21日の繊研新聞に今年日本に上陸し、売上好調のアメリカンイーグルアウトフィッターズ(AE)に関する記事が掲載されていました。
アメリカンイーグル(AE)は、4月に表参道にある東急プラザに1号店を出店後 お台場のダイバーシティ東京プラザ、夏にららぽーとTOKYO-BAYに出店。
21日には池袋サンシャイン通り、来年2月には川崎ラゾーナに出店が予定されているようです。
記事によれば半期で予算比75%増、十数億円の上乗せになっているとのこと。
表参道、ダイバーシティともオープン初日は同社の1日あたり売上世界記録を更新し続けたと(日商3000万円超とか)聞いていましたが
その後の表参道を見て、いったい日本でどんな客層が今、このブランドを支持するのか、ちょっと首をかしげておりました。
AEはアメリカでは大学生向けのブランドですが、アバクロは単価が高いので親に買ってもらうブランドに対して、AEは学生が自分で買えるブランド。要はアバクロの廉価版です。
日本での展開、青山商事のFC展開ということで直営でない割に、内外価格差ほぼなしのTシャツが1900円と価格は頑張ったことを評価していましたが、果たして日本の学生さん、いまどきこのAEのテイスト着ないでしょう、日本での売上は厳しくなるのでは?というのが私の見方でした。
ところが、ダイバーシティやららぽーとTOKYO BAYで購入している客層を見て、売れているという話に納得が行きました。
要はヤング向けというより、サイズ需要なんですね。
しかも郊外で客層の幅広いテイストのひとつ、茶髪で昔サーフブランドやトライバル系を着ていた方々が支持するヤン○ーテイストにすっぽりはまりそうな感じです。
そして、体育会系の息子さんを持っていそうな主婦、体格のおよろしい主婦さんがご自身用にまとめ買いしていらっしゃるではありませんか。
AEは レディースは XXS-XXLまでの7サイズ
メンズは XS-XXLまでの6サイズ
をそろえています。 日本人はワンサイズダウンで着ればよいというようですので最大サイズは相当大きいです。
これだけこなれた値段で普通に大きなサイズが販売されているファッションチェーンは今日本にはなかなかないのではないでしょうか?
大きいサイズって多くの日本企業がやりたがらなかったり、やったけど売れなかったとワンシーズンですぐ止めてしまうケースが多いです。
しかし、そのサイズがあることが時間をかけて認知されれば、他では買えないので、結構まとめ買い、顧客ロイヤリティが高くなるのも確かです。
欧米ファッションチェーンは当たり前のようにカラ―よりサイズを広げて多くの客層を取り込むことを考えます。
今、日本のこのマーケットでうまみを得ているのはH&MとAEかもしれません。
日本のファッションチェーン店がみすみす逃している「大きな隙間マーケット」で外資が支持を得て拡大するという状況はしばらく続くかもしれません。
関連エントリー-米アメリカン・イーグル・アウトフィッターズが青山商事と提携し、2012年に日本進出
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