モードシフト?とグローバルSPAの市場浸透
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昨年くらいから黒がトレンド色の筆頭に挙がり、「アラウンドモード(アラモ)」というキーワードが業界内で飛び交い・・・
ここのところローカルファッショントレンドがモードシフト(ヨーロピアンモード化)している言われていますが、果たしてこれはブームなのか、定着なのか よく業界の方々と議論をします。
そもそも「モノトーン」がトレンドというのはわかりますが、トレンド色にあえて白や黒が上位に挙げられることに昔から違和感を持っておりますが・・・白や黒は毎シーズン登場する基本色ではないのですか?(笑)
私はこの傾向は一過性のブームとかではなく、
2008年のH&Mの日本進出以来ZARAやH&Mの日本市場浸透によって 日本の消費者が世界のファッショントレンドが何なのかが判って来たためではなのかな?という見方をしています。
併せてネットによる情報の世界同期化、フラット化ももちろんそれを促進していますが。
いまや、ブランドの一点豪華主義的な所有はあっても、上から下まで同じお気に入りのブランドなんて昔の話で、
トレンドは日欧米ファストファッション、インナーはユニクロ、更に若い子であれば古着をミックスしてスタイリングを楽しむ時代
都心部で数週間内に提案が変わるZARAやH&Mの店に服を見に行ったり、購入したりする頻度が増えれば、
黒と白を基本色とした欧州モードファッションはやはり王道ですから・・・
当然、それらのショップで購入した商品との相性を日本の他ブランドにも求める。そんな消費が広がりつつあるのではないでしょうか?
これは中国に出店されているファッションブランド企業はもっと痛感されているのでは?
そう見てゆくと、昨年まで勢いがあったアースミュージック&エコロジーが、既存店売上の減少(下期80%台の後半とか)を覚悟で、ナチュカワからナチュラルモードに路線変更したトップ判断、そのチャレンジにも共感するところもあります。
これが当たっているか否か注目したいですね。
ZARAは都心部に毎年約10店舗づつ出店し、今年の10月末段階で82店舗(これは伸び率で言えば世界平均の倍のペース)になり
H&Mは まだ20店舗ですが 四半期レポートによれば、世界が10%強の売上伸び率のところ、日本では60%増、世界最高水準の伸び率(これは震災時の落ち込みの反動部分もありますが)、 1店舗あたりの平均売上高は約15億円規模で世界平均の倍の水準。
マスメディアが騒がなくなっても、彼らは確実に市場に浸透しています。
そして都心生活者のクローゼットに確実に影響力を及ぼしている。
夏のヨーロッパの視察で危機感を覚えましたが、
これら欧州ファストファッションはまだまだ世界で、日本で店舗を拡大すると思われますので、影響力を軽視してはいけないでしょう。
いやいや、奴らは日本のマーケットがわかっていないから、いずれは撤退するな~んて今でも思っている人、まさかいらっしゃらないですよね?
世界の揺るぎない巨人に対して、どう棲み分けするか?日本のアパレル業界の今も、これからも変わらぬ課題のひとつです。
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