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January 30, 2013

今春相次いで立ち上がる日本流ファストファッション?業態

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 1月28日の繊研新聞の一面に専門店各社が今春から立ち上げる日本流ファストファッションに関する記事が掲載されていました。

 紹介されていたのは

 ○ アーバンリサーチの「センスオブプレイス」
 ○ ニコアンドの拡大で快走が際立つトリニティアーツの「アンデミュウ」
 ○ リップサービスを展開するクレッジの「シエル バイ リップサービス」

 の3つのストアブランド。

 ちょうど同日付のWWDジャパンに各社の社長の年頭インタビューがあったので併せて興味深く読ませていただきました。

 各社が各業態をスタートさせる狙いの共通点は

 ・欧州ファストファッションを着こなしに取り入れることが常識の服好きのマス市場に向けて

 ・企画をローカルトレンドではなく海外コレクションを頂点とするグローバルトレンドをベースに

 ・海外展開を視野に入れた

 ・低価格SPA業態

 といったところでしょうか。

 クレッジがショッピングセンター(SC)を狙っているようにこのマーケットは、H&MやZARAが核テナントとして近郊SCに誘致されるようになって、都心部だけでなく近郊~郊外立地にも広がって行くのでしょうね。

 各社のコメント、そしてファストファッションウォッチャーとしての私も認めるおさえどころは・・・ 

 ○ 基本色としてのブラックとの相性
 ○ ZARAやH&Mが販売するグローバルトレンドとのコーディネート
 ○ 幅広く客層を取り込む、リピーターづくりのためのパンツの充実
 ○ 多サイズ展開

 でしょう。

 これらは、ファストファッションかどうかは別にしてグローバルSPAが日本の従来のアパレルビジネスに突き付けた課題と言えるでしょう。

 ご参考までに サイズ展開に関して、

 ZARAは日本では レディースもメンズも4サイズ(欧米では5サイズ)展開、
 
 H&Mは6サイズ(欧米では8サイズ)展開が標準です。(もっとサイズが多い商品もあり)

 彼ら(ZARAやH&M)が長年構築した良さをベンチマークして、より日本やアジアにフォーカスした商品、サイズ感、クオリティ、リーズナブル価格にしたらとっても大きなマーケットがつかめるように思います。

 もちろん、次々に商品を店頭に並べるだけではなく、しっかり売り切るための在庫コントロールがキモになることは言うまでもありませんが・・・


 グローバルを目指した日本流SPA、先行組も含めて今年の活躍を楽しみにしていましょう。

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