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January 19, 2013

カインズホームのプライベートブランド(PB)開発三原則

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 1月18日の日経MJ一面にベイシアグループ、カインズホームの創業者から2代目への世代交代への道のりについて書かれた記事が掲載されていますが・・・

 その中で、カインズホームのプライベートブランド(PB)開発に関する話がとても参考になると思いましたので、紹介させていただきます。

 ホームセンターはローコストオペレーションでナショナルブランド(NB)を低価格で販売することが多い中・・・

 同社のPB比率は4割とホームセンターの中では高水準のようです。

 記事によれば、同社のPB開発には三原則があり

 「機能」、「デザイン」、「コーディネート」

 同社ではこのうち2つ以上満たすことが成功確率を上げる鉄則としているとのことです。

 個人的な話になりますが、現在、生活圏の中で、インテリアというとイケア、無印、ニトリ、カインズあたりで買い回ることが多い我が家ですが、確かに最近はデザインが決め手でカインズで買うことが増えているんですよね。

 イケアほど重厚長大でもなく、無印良品ほど軽過ぎない

 ニトリよりおしゃれな色柄が多くてコーディネートができる

 価格が安い上に、機能的、さらにファッション化による3拍子がそろっているのがカインズのPBというのが私の評価です。

 ベイシアグループは、ニトリなどと並んでペガサスクラブの優等生企業、なるほど、記事を読んでいると、やはりペガサスクラブの故渥美俊一先生やおそらく桜井多恵子先生の教えに基づいてPB開発をされたとされる話が何回か登場します。

 このカインズのPB開発三原則の話を読んで、以前ある勝ち組成長ファッションSPA企業の方の話を聞いて感心した話を思い出しました。

 売り筋商品とは・・・

 お客さんにとってのメリットが3つ以上挙げることのできる商品。

 商品開発チームは常に顧客にとってのメリットが3つ以上あるかを考え抜いた上で商品化することを心がけている、

 という話。

 カインズ、成長ファッションSPA、両社の成長に共通するのは

 今や顧客メリットは1つや2つどころじゃ通用しない、価値を認めてもらえない時代であることがわかっているということです。

 目先の利益率確保でどこにでもあるような定番品のPB化を図る企業が絶えない中・・・

 彼ら彼女らは もう価格がこなれているのは当たり前、

 顧客目線の「開発原則」をしっかり持って、妥協をせず、考え抜いて商品化をする姿勢こそが・・・

 差別化につながるPB開発なんだということを教えてくれています。

 是非、肝に銘じておきましょう。

 関連エントリー-日経ビジネス記事「ベイシアの諦めない経営」を読んで

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