ファストファッション、ヨーロッパはもう先を行っている
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前回のエントリーで靴とバッグのファストファッションストア、チャールズ&キース上陸を取り上げましたが・・・
オープン後のお店を覗きに行きました。
以前入居していたIT‘S INTERNATIONALと比べ、あえて、売場面積を小さくして、バックヤード(店内倉庫)を大きく取ったようですね。
これによって店の前のセットバックからの導入含めて、バランスがよく、程よく美しいお店に仕上がっているように感じられました。
約70坪の店内に平日午後、ちょうど都心部のZARAでお買いものをしているような大人の女性が50人以上は滞留していて、店員はお客からのサイズ、カラーの問い合わせに追われ、常にレジ待ちの行列が5、6人出来て賑わっている様子を見ていて、顧客の反応は上々、心地よい繁盛店の様相、これはイケるかも、という感じを受けたものです。
もっとも、TVも取り上げていましたし、新しもの好きのお試し購入も多いと思うので、実際に使ってみて、定着するかどうかはこれからだと思いますが・・・
CHARLES & KEITH(チャールズ&キース)ウェブサイト
私がチャールズ&キースに興味がある理由は、
前回のエントリーで述べたように、日本のファッショニスタの着こなしの中でブランドものが選ばれるバッグや靴の領域にファストファッションが入り込めるかどうかという点がひとつありますが・・・
関連エントリー-CHARLES & KEITH(チャールズ&キース)はバッグ、靴のファストファッション化が進むきっかけとなるだろうか?
もうひとつは、ZARAやH&Mのような欧州ファストファッション企業が未来に向けて今ヨーロッパで進めていることが頭に浮かぶからです。
ZARAのインディテックスグループの最新業態 UTERQUE (2008年設立 ヨーロッパ中心に92店舗)
H&Mの最新業態 & Other stories (2013年設立 ヨーロッパ主要都市に4店舗)
いずれもZARAやH&Mよりも上層マーケットを狙ったものなのですが(とは言ってもクオリティからしたら安くてファスト!)・・・
ともに 服(アパレル)も置いてはありますが、メインは服でなく、
ZARAのUTERQUEで言えばバッグや靴などの革小物
H&Mの & Other Storiesはまだ店を見たわけではありませんが、WEBサイトやショートムービーを見る限り 靴、バッグ、アクセサリーがメインでコスメティックやランジェリーまで取り扱う業態であることです。
昨年夏のパリ、バルセロナ、ロンドン マーケットリサーチでは、各都市でのH&MとZARAのものすごい勢いを体感しつつ、
彼らが未来に向けて開拓を進めているプロジェクトは服ではなく、靴やバッグなどの服飾雑貨のマーケットであることにも気づきました。
ですから、もしチャールズ&キースが日本でうまくいかないとしたら・・・
その理由は、日本上陸が早すぎたというだけになるのではないかと思っています。
しかし、世界中の情報がフラット化した今、早すぎるというのはあるのでしょうか?
日本では、日本のアパレル企業が今年もいくつかファストファッション業態を立ち上げたり、
韓国からMIXXOが上陸したりしていますが・・・
そんなヨーロッパの流れが見えていると、
いまどき服だけでいいんですか?と思えてきます。
今からファストファッション業態をやるなら大型店にして服飾雑貨の構成比を高くするか、
あるいはいっそのこと、産みの苦しみはあるかもしれませんが、
チャールズ&キースのように靴やバッグなどの服飾雑貨に特化したファストファッション業態を始めてちょうどZARAやH&Mの最新業態が日本に来るころに間に合うってところではないでしょうか?
チャールズ&キースの日本上陸は是非、そんな視点ももってご覧になってみてください。
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タイトル 「人気店はバーゲンセールに頼らない 勝ち組ファッション企業の新常識」(中公新書ラクレ)
齊藤孝浩(さいとうたかひろ) 著 中央公論新社 861円(税込) 2013年4月10日発売
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