世界アパレル専門店業態別売上ランキングに見るビジネストレンド
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先のエントリー=企業別ランキングに続き 業態(屋号)別 売上TOP10をまとめてみました。企業単位ではなく、同じ看板のファッションチェーン単位でのランキングです。
為替レートはすべて2013年3月31日時点のもの、ユーロ=¥120.8、スウェーデンSEK=¥14.5、US$=¥97.4、英ポンド¥143.3にて換算しています。
売上高 前年対比 期末店舗数
1位-H&M 約 1兆7,000億円 +10% 2,628
(エッチアンドエム;12.11期)
2位-ZARA 1兆2,739億円 +18% 1,751
(インディテックス;13.01期)
3位-C&A Europe 8,218億円 +3% 1,532
(シーアンドエー;12.2期)
4位-Uniqlo 7,732億円 +11% 1,173
(ファーストリテイリング;12.08期)
5位-Victoria's Secret 6,403億円 +7% 1,019
(リミテッド;13.01期)
6位-OLD NAVY 5,953億円 +8% 1,011
(ギャップ;13.01期)
7位-Gap 5,809億円 +5% 1,388
(ギャップ;13.01期)
8位-Primark 5,019億円 +15% 242
(プライマーク;12.09期)
9位-Next 4,848億円 +3% 540
(ネクスト;13.01期)
10位-ファッションセンターしまむら 3,997億円 +4% 1,274
(しまむら;13.2期)
是非、前年比 二桁増の成長業態にご注目下さい。
世界のマーケットが今、何を求めているのかが見えて来ると思います。
○ ファストファッションの雄、H&Mがトレンドファッションの市場最低価格を追求し、ダントツ世界のトップを走り続けますが・・・
H&Mよりもターゲットが狭いZARAが出店国を拡大することによって高い伸び率を実現しています。
先進国で女性のトレンドファッションへの関心をますます掘り下げ、新興国での女性の社会進出を手助けしているようです。
○ 非公開企業のため、これまでデータの乏しかったヨーロッパ大陸の実用衣料の老舗チェーンC&A。
同社のプレスリリースによれば、ドイツでの売上が同社全体の4割を占め、同国でのマーケットシェアは9%以上とのこと。
ドイツのようなそこそこ大きな国で(人口約8000万人)、1社でマーケットシェアが10%に迫る企業があったのですね。
日本のユニクロもいずれ日本のアパレルマーケットの10%のシェアを獲得する日がそれほど遠くない将来にやってくるかもしれません。
○ ユニクロは単独ではすでにアメリカのいずれのアパレル業態よりも規模の面で大きくなっています。
かつて米GAPや英NEXTに学んだユニクロは日本国内事業の規模だけでも先輩たちを追い抜き、アジアの新興国では地の利を生かして彼らの先を行っています。
○ 成熟マーケット=アメリカでもっとも大きなファッション業態はファミリーカジュアルのGAPではなく、Victoria's Secret=女性のファッションランジェリー&ホームウエア業態なんですよね。
そうしたら日本でもいずれはそんなことが起こる?
○ イギリスでいよいよ最大のアパレル専門チェーンになったトレンドファッションディスカウンターのPrimark(プライマーク)。
イギリス市場ではこれまでH&Mがナショナルチェーンを脅かして来ましたが、Primark は更にその下をくぐって成長を続けています。
日本を含む先進国各国でも 将来同様の現実を受け入れなければならない日が来るのでしょうか?
世界のファッションチェーンとそこでお買いものをするお客さんの購買行動を観察し、右脳で感じ左脳で確かめながら・・・
ファッションビジネスの未来を考える毎日です。
ZARA、H&M、ユニクロ、しまむら・・・世界のアパレル専門店トップ企業の店頭としくみの裏側を顧客視点でわかりやすく解説しました⇒
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