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December 05, 2013

セブン&アイの流通事業ポートフォリオとコンビニ物流を最大限に活かすコンテンツ

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 今週のセブン&アイグループによる通販大手のニッセンの子会社化、バーニーズジャパンへの出資(49.9%)の2日連続のビッグニュースには驚きましたね。

 そして、さすがセブン&アイと唸らざるを得ませんでした。

 資本が入る会社で働いている方々はいろいろな思いがあるとは思いますが、未来の流通や顧客の利便性を考えた時、双方にとてもメリットがある話だと思っています。

 国内流通の完全王者の座を揺るぎないものにしようとするセブン&アイグループのとてもスマートなビジネスポートフォリオ。

 その上で「オムチャネルリテイリング」は世界中の流通業の未来の必須キーワードですが、

 ニッセンは

 グループが手薄なカタログおよびネット通販のノウハウ、インフラに強みを持った会社

 バーニーズニューヨークは

 グループにない、百貨店より尖った目利きのファッションリーダーストア
 そして ファッション好きの中でも安心感のある「ブランド」

 セブン&アイが流通事業、チャネルのポートフォリオを完成させる上でともに必要な重要な機能をもったパートナーであると思います。

 オムニチャネルリテイリングに向けては、リアル店舗、通販と言った注文を受けるマルチチャネル(販路)戦略だけでなく、顧客にどう届けるかを見落としては片手落ちになることは言うまでもありません。

 以前、新聞で読んだ話ですが・・・顧客が通販でオーダーした商品を顧客の自宅に届ける宅配業者の平均訪問回数は6回以上だと知り、ちょっとびっくりするとともに、なるほどと納得したのを覚えています。それだけ生活者は忙しくて、昼間は家に居ない!のですよね。

 これでは、今、市場でシェアが伸びている通販売上だけをどんどん増やしていれば勝ちという話ではありませんね。配送ロスそして、環境問題にもかかわるかも。

 顧客の都合にあわせて、できるだけ早く、確実に顧客の手に渡って初めてお買いものは完結するわけで、
これを補完することができるのはセブンイレブンなどコンビニ物流であることは誰にでも想像のできる話でしょう。

 24時間営業、持ち帰り弁当(外食・中食)、ATM(セブン銀行)、100円コーヒー・・・たくさんの異業種に負けないサービスをコンビニに集めて来た同グループ。

 次は高頻度物流の強みを活かして、自社の物流コストを削減するとともに、店頭で販売しない商品も含めた物流事業でひと儲けすることを考えるのは至極当然のように思います。標的はヤマトや佐川でしょうか?

 顧客がコンビニに立ち寄る機会をいかに増やすか?

 それを考えたら、確かにコンビニ国内飽和なんてまだまだ先の話ですね。

 セブン&アイのグループとしての事業ポートフォリオとともに、

 この国内最強とも言えるコンビニ物流に乗せるコンテンツ集め

 という視点も同グループの今後の戦略、動向を理解する上で欠かせないのではないでしょうか?

 関連エントリー-「オムニチャネルリテイリング」は今年の流通業界注目の重要キーワード
 関連エントリー-セブン&アイグループ全社在庫一元化の狙い
 
 【おススメ本】 

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 数時間あれば読めてしまいますし、すべての話が1話(約4ページ)完結型なので、
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