ユナイテッドアローズのO2O(オンライントゥオフライン)成功の秘訣
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1月10日の日経MJ、「日経デジタルマーケティング 成功のヒミツ」にファッション業界の中でもリアル店舗とEC(eコマース)の相乗効果で成果を上げるリーディングカンパニー、ユナイテッドアローズ(UA)のEC成功の秘訣に関する記事が掲載されていました。
「O2O(オンライントゥオフライン)を成功に導くにはECを事業部にしないことだ」と言い切るのはUAの事業支援本部長さん。
話を簡単にまとめると、要は、ECはあくまでもお客様そして店舗の支援のためのものであり、事業部にして収益責任を負わせると店舗との間で売上と在庫の取り合いが始まり・・・思うような成果を上げることができない、そのため、同社ではECを事業部にせず、会社、ブランドの事業支援と位置づけているとのこと。
とても納得、共感する話です。
売上の機会を広げるためにEC(ネット通販)を始め、予算を持たせて独立事業部として別々に運営されている企業が実際に多いと思います。
これは店舗とECの関係だけに限らない話なのですが・・・
予算を持っている事業部、店舗、個人による在庫の抱え込み、取り合い、非協力とともに顧客が本当に欲しいものが社内にあるのに・・・手に入らないケースがいまでも業界の中には少なくないようです。
それは私が生業としている店頭在庫の最適化や在庫コントロールの現場でも業務支援に入ったクライアント企業さんでも当初に大きな障害のひとつとして感じることも少なくありません。
もちろん、予算というものは会社から使命として与えられたものですから、達成に執念を燃やすのがあたりまえの話ですが・・・その予算達成にあたり顧客の利益が二の次に置かれたら本末転倒でしょう。
たとえ店舗の目先の売上は取れても、そんなことが続いたら、顧客は失望とともに、いずれはブランドそのものから離れて行ってしまうのではないでしょうか?
なぜならば、過去の右肩上がり、希少価値を煽って、売り手市場であったころはまだしも?・・・
今は間違いなくブランド各社が顧客最適を競っている時代なのですからね。
顧客を中心に置いて、誰のための仕事なのか?を考えるとハッキリ答えも出る、どう行動すればよいかわかる、結果にも表れる、
とてもシンプルな話ではないでしょうか?
リアル店舗とウェブストアの相乗効果を図る、業界の中で「オムニチャネルリテイリング」への取り組みが広がるとともに・・・そんな発想が当たり前になることを待望してやみません。
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