2020年 訪日客は2.5倍 観光立国としての日本人の心の準備
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4月7日の日経新聞、「月曜観測」の家電量販店ラオックスの羅社長の訪日客急増に関するインタビュー記事を興味深く読ませて頂きました。
ラオックスは異業種企業ですが、インバウンド消費、つまり外国人観光客による需要を「観光客」としてではなく、「消費者」としてどう取り込むかを積極的に行っている先進流通業のひとつ。
最近ではインバウンド需要目当てにブランド物中心にファッション商品にも品揃えを広げているため、私も注目している企業です。
昨年、訪日客がいよいよ1000万人を超え、2020年東京オリンピックの年には2500万人が見込まれている日本で・・・日本国民の「心の準備」を喚起する羅社長。
「人気商品は外国人に買われ、飲食店は外国人ばかりになるかもしれない。心の準備がないと、ストレスになる。逆にそれがうまくいけば社会の真の国際化が始まる」
日本の経済力からすれば、インフラ整備は追いつくでしょうが・・・羅社長が指摘していることに危機感を持っている人はまだほんのわずかでしょう。
今日もものすごい人出の表参道を歩いていて・・・ここでも外国人観光客が2.5倍になった時のことを想像して・・・羅社長の言葉をかみしめ、いろいろなことを考え始めたものでした。
欧米のマーケットリサーチに出かけるたびに、観光客需要をガッツリ取り込んでいる百貨店やグローバルSPAたちの姿を目の当たりにして・・・空港で比較的簡単に付加価値税VAT(ヨーロッパの消費税)の返還手続きができる制度を体験して・・・日本はまだまだ遅れているなと実感しています。
本格的な消費の回復の実感ができないマーケットの中で・・・
訪日客の急増、このチャンスをどう取り込むか?は重要課題のひとつです。あまり実感はないかも知れませんが、観光立国になるくらいの気持ちで取り組まなければならないでしょう。
訪日客による単なる売上増期待だけでなく、彼ら彼女らとどう向き合い、どううまく付き合うか?日本人にとって日本に居ながらにしてて国際ビジネスセンスと心の国際化がホントに大事になる転機だなと感じる今日この頃です。
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