香港マーケットリサーチ(その1) 人口を大きく上回る観光客、国際都市 香港のビジネスチャンスとストレス
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17年ぶりに香港に行きました。
学生時代に初めて訪れた海外の都市であり、商社勤務時代は毎月のように出張していたころもあり・・・自分にとっては世界で最もエキサイティングな都市であると思っている香港。
そう言いながら、中国返還そして新空港になってからは初めて、というお恥ずかしい話ですが・・・(笑)
クライアント企業さん何社かが出店してしばらく経ちますし、
アジアでグローバル競合が最も激しい都市ですので、
もしかしたら、東京の近未来のヒントが垣間見ることができるかもと、思い立ってのリサーチ渡航でした。
クライアント企業さんからの情報と、商社時代に一番お世話になった香港人のK氏に18年ぶりに再会して得た現地情報を元に
3泊4日で香港の都心部から郊外モールまで、
海外リサーチに行くといつものことですが・・・毎日遅くまで駆け足で巡りました。
まあ、17年も経てばいろいろ変わっているのは当たり前ですが・・・
まずは、香港九龍サイド、Tsim Sha TsuiのCanton Road。
かつてはこの通りには ワンタン麺、御粥屋さん、コンビニなど
庶民的な店が並んでいて、当時 宿泊ホテルも近く、よく利用したものでしたが、
今は香港の家賃相場が高騰し、そういった飲食系の店はすっかり姿を消し、
ラグジュアリーブランドの路面店が軒を連ねる銀座や表参道のようなストリートになっています。
観光局などの情報によれば、
香港約700万人の人口に対して、2013年には年間5400万人の観光客が当地を訪れ、そのうち4000万人が中国からの観光客だったとのことです。
彼らは本土の倹約令もあってか、当地では実に買い物意欲が旺盛で、
イースターホリデーのこの日もプラダやエルメスの店舗前に入店待ちの中国人観光客と思しき人々の長蛇の列が出来ていました。
今、香港では中国人観光客の多さ、街の中でのふるまいが社会問題のひとつになっているとのことです。
国際都市香港の経済を活性化させてくれているので、決して迷惑なわけはないと思いますが、
人口の7倍以上の観光客が訪れる当地のストレスも並大抵なものではないなと。
ふと、他人事ではないな、と思ったのは・・・
先日もブログで話題にしましたが
関連エントリー― 2020年 訪日客は2.5倍 観光立国としての日本人の心の準備
2020年 東京オリンピックの年には訪日客が現在の1000万人から2500万人になると言われる日本。
一都三県(東京、神奈川、埼玉、千葉)に集中する人口よりも多い訪日客が予測されるという話です。
香港ほどでないにしても、それに近いストレスを感じる日が来るのかと、
心の準備の必要性をますます感じたものでした。
ユニクロ、MUJI、ローカル専門店など ブログで取り上げていない香港レポートも掲載しています。
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