世界アパレル専門店 業態別売上ランキング2013~これからの世界での成長要因は?
クリックして人気blogランキングへ
先のエントリー=企業別ランキングに続き 業態(屋号)別 売上TOP10をまとめてみました。企業単位ではなく、同じ看板のファッションチェーン単位でのランキングです。
円建て比較にあたり、為替レートは、すべて2014年1月31日時点のレート、ユーロ=¥139.4、スウェーデンSEK=¥15.8、US$=¥102.8、英ポンド¥169.7にて換算しています。
C&Aのみ2013年決算が入手できませんでしたので2012年度の売上高を表示しています。
順位(前年) 業態 売上高 前年対比 期末店舗数
1位(1)- H&M 1兆9,700億円 +6% 2,936
(瑞エッチアンドエム;13.11期)
2位(2)- ZARA 1兆3,057億円 +2% 1,827
(西インディテックス;14.01期)
3位(3)- C&A Europe 9,479億円 +3% 1,537
(蘭シーアンドエー;12.2期)
4位(4)- UNIQLO 9,344億円 +21% 1,299
(日ファーストリテイリング;13.08期)
5位(8)- PRIMARK 7,251億円 +22% 257
(英プライマーク;13.09期)
6位(5)-VICTORIA'S SECRET 6,868億円 +2% 1,060
(米Lブランズ;14.01期)
7位(7)- GAP 6,528億円 +6% 1,389
(米ギャップ;14.01期)
8位(6)- OLD NAVY 6,432億円 +2% 1,022
(米ギャップ;14.01期)
9位(9)-NEXT 6,054億円 +5% 541
(英ネクスト;14.01期)
10位(10)-ファッションセンターしまむら 4,070億円 +2% 1,299
(日しまむら;14.2期)
前年と比べての気づき:
○ 企業ランキング同様 H&MとZARAが前年の2桁成長(10%以上)から一桁台成長に鈍化。
特に、ZARAの伸びが鈍いです。
〇 一方、前年に10%台だったユニクロ、プライマークがそれぞれ20%台の成長に。
特にプライマークは前年の8位から5位に大きく躍進。
○ ギャップグループ内の話ですが、GAPが米国外での出店に力を入れ、OLD NAVYの売上を上回る。
その他は先の企業別ランキングと傾向の違いはありません。
興味深いのは中華圏で大きく伸ばしたユニクロと中国含む新興国で伸び悩んだZARAの違いです。
ユニクロは今年度C&A(おそらく毎年一桁前半の成長)は確実に抜くとして、ZARAに何時 追いつくか?です。
単純計算で年率20%成長を続ければ 2年後にZARAに追いつきます。
また、ユニクロの後ろには1.5年遅れでプライマークが20%超の成長で追いかけてきます。
ZARAは都心部で働く女性に強いブランドであり、一国あたりの売上は限定的。アメリカ合衆国のような巨大マーケットでたった50店舗に満たない店舗数がその証拠です。
一方、ユニクロはユニセックス、ノンエイジのインナーウエアアンダーウエアに強い、人口の80%を狙う国民服的なコンセプトですから一国あたりでのポテンシャルはZARAよりも大きいのは間違いありません。
そういう意味ではユニクロはH&Mよりも客層が広く世界的にポテンシャルが高いと言えます。
ただ、欧米先進国にはC&A(欧州大陸)やGAP(北米)やNEXT(英国)のような各地で同様のポジショニングの指定席に座っている強豪がいるので成長は限定的でしょう。
そんなところに時間をかけているよりも、中国や東南アジアやインドやアフリカなどまだ決着のついていない巨大マーケットで速やかに一番になって勝負をつけることが世界一への早道ではないでしょうか?
また、先進国でも新興国でも貧富の差は確実に開くはずですから・・・プライマークのような超激安大型店チェーンへの需要も後を絶たないのでしょうね。
私たちが好むと好まざるとにかかわらず・・・
ZARA、H&M、ユニクロ、しまむら・・・世界のアパレル専門店トップブランドの顧客の視点に立ったきめ細かい戦略をわかりやすく解説しました⇒
『人気店はバーゲンセールに頼らない 勝ち組ファッション企業の新常識』
全国書店で好評発売中です(新書コーナーにあります)。
Amazonでご購入の場合はこちら・・・
いつもお読み頂きありがとうございます。
こちらのアイコンをクリックして応援よろしくお願いします!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ビジネス・業界ブログランキング 【第1位】→stay(14.6.23現在)
| Permalink | 0