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March 23, 2015

リージョナルチェーンからナショナルチェーンへ、ヤングメンズカジュアル専門店 「コンファーム・イルズ(Confirm&ILL’S)」の躍進

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 3月20日の繊研新聞 「リージョナルチェーン店の模索」にイオンモールなどでヤングメンズカジュアル専門店(SPA) 「コンファーム・イルズ(Confirm&ILL’S)」を展開する株式会社ロボット(栃木県足利市)に関する記事が掲載されていました。

 私自身も独立前、アパレルチェーン勤務時代にティーンズ・ヤングカジュアルウエアや雑貨の仕入や店舗運営に携わっていたこともあり・・・

 各地のショッピングセンター視察の際にはもともとの目的とは別にいつもこの客層を対象にしている個性的なお店を見つけると、どんな品揃えをしているのか?どんなお客さんが集まっているのか?が気になってつい覗いてしまうのですが・・・北関東のイオンモールで時折見かけるコンファーム・イルズ(Confirm& ILL’S)もそのひとつでした。 

 どんな会社だろう?と検索エンジンでホームページを探しても見つからず、実態がよくわかっておりませんでしたが・・・さすが繊研新聞さん、今回の記事、大変興味深く読ませていただきました。

 ご参考までに
 イオンレイクタウン(埼玉県越谷)の Confirm& ILL’S のページ


 記事によれば同社は14年8月期ですでに年商42億円(前年比11%増)、今期は50億円を目指しているようで、メンズカジュアルが厳しかった昨年に既存店も6-9%伸ばしているとは・・・なかなか立派なものですね。

 この「コンファーム・イルズ(Confirm& ILL’S)」を繊研の記事の内容とは別に、これまでの私なりの印象でご紹介しましょう。

 20歳前後の男子を中心に郊外のやんちゃなヤングマインドをもったアダルトも含む幅広い客層をとらえる2つのブランドの複合アパレル専門店

 モードテイストの入ったストリートカジュアルの「コンファーム(Confirm)」と

 裏原テイストのきれい目ヒップホップカジュアルの「イルズ( ILL’S)」

 価格はトップスのプライスポイントで2900円あたりでしょうか。

 店内のすべてのマネキンが・・・パンツを腰履きし、ポケットに手を突っ込んで「がに股」で立ち、ベースボールキャップのツバを後ろにしてかぶっているのが特徴的で・・・

 どんな客層がお買いものをしているのかが目に浮かび、思わずニヤッとしてしまいます。

 そんなユニークでやんちゃなディスプレーとは裏腹に

 店内のクレンリネスは徹底し、

 スタッフは礼儀正しく

 商品を見ても、ものづくりがわかっている人が携わっていると思われる小綺麗なクオリティー(名古屋・岐阜・両国・錦糸町系のメーカーの別注も多いのかも知れません)

 要はちょっと不良っぽいのですが、汚くなく、きれい目でキチッとしてる感があって・・・結構女性や親から見ても好感が持てるところがミソなのでしょう。

 記事の最後に同社の磯野社長のコメントが掲載されており、「うちはまだまだ草野球レベル。厳しく仕事をするより、楽しく、「楽」をして仕事をする方が伸びる」としながらも、

 いずれは「世界第6位の小売業」の実現を社員さん(現在 約150人 この春54人の新入社員)に宣言されている大きな野心の持ち主でもあるようです。

 ちなみに「世界第6位」ってこんな感じですよ。ご参考までに。

 世界アパレル専門店売上ランキング2013 トップ10

 自社ブランド専門店=SPAのようですが、メーカー別注が多いのか?あえて原価率を高めに設定しているのか?

 粗利率は50%を切っているようですが、販売管理費を30%台後半に抑え、ローコストオペレーションで利益を出せる体質を目指しているようです。

 このローコストオペレーション体質は規模が大きくなり地方から都心部に攻め込む時にものを言いますので従業員満足を継続しつつ、維持をしてもらいたいと思いますね。

 また新しい視点でお店を見させていただけそうです。 今後の展開楽しみにしています。

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 10数年両ブランドをウォッチし続けた専門家の立場から両者の成長の舞台裏をわかりやすく解説しました。

 

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