ユニクロのネット通販注文商品がセブンに続きファミマ・ローソンでも受け取り可能に~進むラストワンマイル対応
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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
1月6日の日経新聞によると、ユニクロの通販注文商品が今春からファミマ・ローソンでも受け取り可能になり、すでに受け取り可能にしているセブンイレブンに加え、コンビニ受け取り拠点は3社合計で全国4万3000店規模になるとのこと。
同紙によれば、セブン・ファミマ・ローソンの3社で通販商品が受け取ることができる取り組みはユニクロが初めてとのことです。
ユニクロがセブン&アイHDの鈴木前会長時代にセブン・イレブンと取り組んだニュースも話題になりましたが、今回はファストリの元社長、副社長を務めたOB(玉塚氏、澤田氏)がトップにいる2つのライバルコンビニとの同時提携とは・・・これまた話題性がありますね。
この提携によって365日、24時間、顧客が都合のよい時間にいつでも受け取ることができるカバー率、利便性は日本一になることになるでしょう。
同社のオムニチャネルリテイリングへの取り組みは着々と進んで来ますね。
一方で、私が昨今のECのラストワンマイル戦略(EC注文顧客にどのようにして商品を届けるか)で関心を持っているのは、自社直営店での商品受け取りの拡大です。
以前、海外のオムニチャネルリテイリングの成功事例としてイギリスのNEXTをご紹介しましたが、
成熟市場イギリスで高収益を上げるNEXT(ネクスト)のオムニチャネルリテイリング戦略
NEXTのEC注文商品の直営店舗受け取り比率は55%
また、ZARAの同数値も 66%
という報道があります。
海外では日本ほどコンビニが発達していなかったり、ヤマト運輸のようなフットワークのよい宅配業者さんがいなかったりするからという理由もあるかも知れませんが・・・
海外のチェーンは
顧客が都合のよい時に受け取りに行ける
店舗に来店いただければ、顧客・店舗双方にメリットがある
ことから上記両社ではEC注文商品の直営店での受け取りに力を入れながら既存店の売上自体もキープしているのが実態です。
ちなみに、ユニクロは各国の事情に合わせてイギリスや中国ではEC注文商品の直営店での店頭受け取りに取り組んでいるようですが、日本でも始めるのは時間の問題でしょう。
なぜなら、ユニクロほど日本国内でアクセスのよい場所に店舗数を持っていて店頭での商品受け取りの顧客メリットが果たせるチェーン店はないと思うからです。 そして同社の最大の強みは正しく「店頭」にあるため、そこに経営資源を集中しない手はないでしょう。
ECで注文した商品をコンビニで受け取る方が便利という人もいるでしょう。
一方で、既存の物流に載せることによって、運賃無料のインセンティブや(確認のための)試着や買い足しなどのメリットがあるようであれば、直営店でのEC商品受け取りは実に理にかなっていると思います。
これはコンビニvs直営店のどちらがよいかの図式ではなく、顧客の都合によって選択肢が増えることが大切なことだと思うのです。
そして、直営店での受け取りの方が、無駄な宅配便のトラックを走らせずに済みますし、
業務マニュアルをしっかり整備し、お客様へのお渡しにストレスがないようなルーティンを実現することによって、店舗へのEC購入顧客の来店は直営店にも大きなメリットになることでしょう。
まだユニクロさんも物流サイドでは試行錯誤が続いているようですが・・・粗削りながら、オムニチャネルリテイリングの完成形に着実に近づいてゆくことを楽しみにしています。
【おススメ本】
オムニチャネルリテイリングも一枚上手のZARA。そこに通ずるファッションビジネスの信念を書籍を通じて感じとっていただければと思います。
「ユニクロ対ZARA(ザラ)」単行本 ソフトカバー(日本経済新聞出版社)
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