店頭を起点に商品・営業チームが一丸となれる最も効果的な施策
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3月30日の繊研新聞に毎年同紙が主催する「デベロッパーが選んだテナント大賞」の各賞を受賞したブランド紹介記事が掲載されていました。
毎回、受賞ブランドの好調要因やそれを支えた取り組みが紹介されており、
また、毎年何らかの形で関与させていただいたブランドさんたちも受賞されるので
お店の様子や活躍された方の顔を思い浮かべながら楽しく読ませていただいております。
今回、そのトップ5であるベストセラー賞を受賞したのはビームス、ユニクロ、ユナイテッドアローズグリーンレーベルリラクシング(GLR)、サマンサモスモス(キャン)、ノースフェース(ゴールドウィン)の各ブランド
やはり、自社の商品開発や販売力にこだわるだけでなく、店頭でのお客様最適に工夫を凝らした結果が好業績を生んでいるのだな、と納得しながら読んでおりました。
その中からひとつ、グリーンレーベルリラクシングの事例をご紹介させていただきますね。
同ブランドはユナイテッドアローズ社の中で最も成長を牽引するブランドの1つで・・・
毎シーズン何らかの新しい施策を打ちながらECに頼らずとも既存店の増収を続けていますが、
今回 紹介されていたのは、
同ブランドが本部に店舗と同じ状態のパイロットショップをつくって行った施策についての話です。
、同ブランドでは、この施策により、
商品企画から営業部門まで本部スタッフが実際の店頭を思い浮かべながら見え方がどうなるか、足りない商品はないかを検証しながら、シーズンMDを組み立てるようになり成果が出たとのことです。
これと近い話は以前
プロパー(正価)消化率を高める施策
でアパレル大手のジュンさんの取り組みを紹介させていただきました。
この際は
店頭の型数やコーディネートの最適化が図られることによってプロパー消化率が高まるご利益があるという内容でご紹介しましたが、
更にGLRの事例は
シーズンMDが 店頭VMDという ビジュアルで あらかじめ可視化されることにより・・・
本社 デザイナー、マーチャンダイザー、生産担当が よりリアルな売場を意識して仕事をするようになる ことに加え
VMD担当が店頭と同じ什器をつかって表現したシーズンMDを 店舗にタイムリー、時系列で発信することによって
店舗もシーズンMDの意図をより理解しやすくなり、あるべき店頭のイメージを掴みやすくなるというご利益を得ることができるという話です。
具体的な店頭VMDの形で本部と店舗がシーズンMDを共有する
この商品部 営業部が目に見えるもので商品計画を共有できる、しかも、
それはまさしく店頭でお客様がご覧になって、入店するかどうか、購入するかどうかのきっかけになるものに他なりません。
したがって、お客様の立場になってより具体的に議論がしやすいし、
仮説検証、修正もかけやすいというわけです。
筆者のクライント先でも同様の取り組みで 商品企画と販売部が共通のビジュアル(VMD)と販売計画に向かって、成果を挙げているところがいくつかあります。
店舗まるごと1店舗分つくる必要はなく・・・
最低限の必要な共通部分を定義して、切り出して再現するだけでも 成果は表れるものです。
これ、簡単なようで、意外と出来ているブランドさん少ないですよね。
日頃、店頭在庫最適化の業務改革プロジェクトの一環で店舗や本部のヒアリングを行っていると気づくのですが・・・
本部のみなさんも、店舗のみなさんも、いい仕事をしているのにも関わらず・・・
かみ合わないために結果が出ないというケースは少なくありません。
そんなとき、
誰もが反論の余地のない、
店頭でお客様に見えるものを最適にする、
という共通項を合意、共有できれば、
皆が同じ目標に向かって仕事をし、掛け違ったボタンを元に戻せることもあるはず。
そんな取り組みを応援すべく、日々仕事をさせていただいている今日この頃です。
関連エントリー-ユナイテッドアローズ グリーンレーベルリラクシング(GLR)の働く女性のための新業態で考える ファッションストアの新部門開発のセオリー
執筆: ディマンドワークス代表 齊藤孝浩
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