WWDジャパンで月1回ペースで「ファッション業界のミカタ」を連載しています
ファッション業界の情報誌 WWDジャパン4月15日号から
月1回のペースで弊社代表 齊藤孝浩の「ファッション業界のミカタ」という連載しています。
長年、国内外の大手ファッション流通企業の決算書に目を通して来た筆者が、
気づきをさまざまな角度から解説するものです。
1回目の4月15日号では、
まず、営業利益率の変化に着目しました。
世界アパレル専門店で年商1兆円を超える企業の過去5年間の営業利益率の推移を比較し、
世界のファッション小売業が直面している営業利益率が低下する傾向とともに、
変化対応に強いZARAのインディテックスグループの強さを解説しました。
2回目の5月13日号では、
営業利益の稼ぎ方にはいろいろある
どう粗利を稼いで固定費(販売管理費)を賄い、利益を残すか?
ビジネスモデルの違いについて着目しました。
世界アパレル専門店企業売上高TOP10にランクインしている企業に見られる
典型的な3つの損益モデル、
「ファストファッション型」「ベーシックSPA型」「ディスカンター型」
の違いをインディテックス、ファーストリテイリング、しまむらの数字を使って
比較、解説しました。
ファッション専門店の稼ぎかたはひとつではありません。
しかし、一方で、社外(お客様の期待)と社内(販管費の使い方)がある意味、
長年、固まったビジネスモデルの違いゆえ、
その勝ちパターンを崩すことのリスクについて
しまむらの事例を用いて解説しました。
3回目の6月10日号では、
長期分析、ブランドまたは業態のライフサイクルについて着目しました。
商品同様にブランドや業態にも導入期、成長期、成熟期、衰退期の周期があることは
いろいろなブランド分析をさせて頂いていて気づくことですが・・・
ユニクロとしまむらの90年代からの
店舗数、売上高、営業利益高のデータを時系列に並べて、成長期、成熟期にいつ突入したかのターニングポイントの見分け方と両社の対応について解説しました。
これはみなさんのブランドにもたぶん当てはまることだと思うので、
是非、参考にしてみて下さい。
4回目の7月8日号では、
オムニチャネル、OMO時代の店舗損益(PL)の見直しについて考えました。
中国杭州で視察したフーマーフレッシュの事例から
これまでの店舗単体のP/L(損益計算書)に
店舗からオンラインへの誘導売上高および粗利を加算して
「2階建てP/L」で考えなければいけない時代への問題提起をさせて頂きました。
次回 5回目は、8月19日号に掲載予定です。
決算書B/S,P/L,C/Fだけでなく、
各社が独自色を出してリリースするアニュアルレポートに着目してみました。
お楽しみに。
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