自社ECを拡大し、次のステージでは他社製品も販売する
7月8日日経MJにカジュアルSPA大手で自社ECドットエスティの販売にも力を入れるアダストリア社が、
自社ECで自社が展開するブランドだけではなく、家電やキッチン商品など他社製品の販売にも力を入れてることに関する記事が掲載されていました。
海外では一定の規模になった自社ECサイトで、その自ら構築した、リーチできる顧客層、ECサイト運営やマーケティング、フルフィルメント、物流からラストワンマイルまで
インフラを活用して競合他社商品まで販売する事例は増えています。
英NEXTはその先駆けのような存在ですし、
最近ではアメリカでもヴィクトリアズシークレットなども顧客向けに第3者ブランドを販売するなど、
せっかく自ら構築したインフラを自社のためだけではなく、第二、第三の収益源にするという話は、今どきの流れだと思います。
今やロジスティクスは「守り」のコストセンターではなく、「攻め」のプロフィットセンターとして磨き、他社もお金を払いたくなるくらいまで極めるのが勝ち組プラットフォーマー的発想です。
さて、アダストリアの話戻しますが、
取り扱う商品は
「何でもありではなく、同社のブランドと親和性があり、販売スタッフがお薦めできる商品を選んでいる」、
とはマーケティング本部長の方のコメント
実際に使った感覚や印象やおススメポイントをスタッフがウェブで発信。
延べ1400万人の会員を持つドットエスティ
全国1,200店舗を展開するアダストリア社のEC化率は30.1%
EC売上は574億円(2022年2月期)
ECも一定の規模を越えたら、
会員にメリットのある他社製品をプロモーションして、一緒に運ぶ
という動きは今後増えてくかも知れませんね。
この取り組みに関する、日本のアパレルECの中の先行者の一社であるアダストリアが
これからどう商品ラインを広げて行くのかその動向に注目しておきましょう。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
執筆: ディマンドワークス代表 齊藤孝浩
【参考】ショッピングのデジタルシフトの真っただ中、その先にあるのはどんな未来なのか?10年後のファッション流通の未来を考察しました。
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