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May 01, 2023

しまむら、2期連続最高益更新!育つ第2、第3の業態、そして値下げを抑える在庫コントロールの力

Photo_20230912214901東洋経済オンラインに2期連続で最高益を計上した、しまむらの決算について、決算発表資料から読み取れることをまとめさせて頂きました。

「しまむら」意外と"値引き少ない"儲けのカラクリ~2期連続最高益更新「決算書の裏側」を読み解く

同社のリボーン(生まれ変わり)を支えているのは、ファッションセンターしまむらの婦人服カテゴリーだけに頼らない経営です。
過去2年のしまむら社の復活劇の立役者は、ベビー、キッズを対象にしたバースデーの躍進と利益率、カジュアル業態のアベイルの黒字化と利益率上昇、そしてファッションセンターしまむらの回復途上の婦人服をカバーしたキッズやインテリアのようなカテゴリーでした。
しまむらとて、婦人服が絶好調というわけではないんですよね。
それから、もうひとつのしまむらの決算書の見どころは決算説明会資料で開示している、業態別の値下げコントロールによる値下率の低さです。
同社は主要業態(ファッションセンターしまむら、バースデー、アベイル)について、粗利率と値下率(値入率がどれだけ下がったか)を開示しているので、仕入原価率が計算出来てしまいます。
そこからわかるのは、ファッションセンターしまむらの値下の低さです。
しまむらのお店行ったことがある方は、しまむらの値札が赤いので、値下げが多い会社だと思っているかもしれませんが・・・
実はもともと値段が安くて、値札が赤いだけで、値下は少ないお店なんです。
元値からの平均値下率(売価変更率)は計算すると10%以下。
おそらく、日本のファッション流通企業の中でも最も値下の少ない業態のひとつと、言えましょう。
ここまで決算書で明らかにしている会社はあまりお目にかかったことはありません。
それだけ自信があるということなのでしょう。
(前社長さんの時は一時的に非開示になっていましたが)
このように、上場企業の決算書は、
自社の改善を考える時の改善のヒントがつまっています。
上場企業の見習うべき企業の気になる開示数値を見つけて、
ベンチマークしてみて下さい。
取り扱う商品や価格帯や売り方は違っても
しまむら社の決算資料は生きた教科書のひとつだと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

執筆: ディマンドワークス代表 齊藤孝浩

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