SHEIN(シーイン)を支える生産背景、中国広州アパレル産地レポートがWWDJAPANに掲載されました。
WWDJAPANに月イチ連載中の「ファッション業界のミカタ」(ファッション流通企業の決算書の読み方)。
6月12日発売の連載 第50話目に、ウルトラファストファッションSHEIN(シーイン)の本拠地である中国広東省広州のアパレルサプライチェーンの現地視察レポートをまとめさせて頂きました。(筆者が5月下旬に実際に視察したもの)
世界の工場である中国の、アパレル一大産地である広州は生地、付属品の現物在庫を抱える巨大な市場があり、製品を5日でつくる背景を支えています。
そんな産地で取材をした中で、最も印象的だったのは、
SHEIN(シーイン)のようなIT業界から来たゲームチェンジャーたちが中心になって、
速く納めてくれるサプライヤーには、すぐに払う、
一方、バイヤー側は速く払うために、速く売ってキャッシュに換える、
既存の業界とは対極にあるキャッシュフロー経営が進んでいました。
安く作るために、大量受注、大量生産をしてしまっては、リードタイムも長くなり
サプライチェーン上の各所に溜まる在庫にキャッシュを寝かすことになりますが、
小ロットなら、多少コストが高くでも、
むしろ、速く換金でき、
サプライチェーン全体のキャッシュフローが豊かになるというメリットを
あらためて産地で考えさせられた次第でした。
世界のメディアでは、SHEIN(シーイン)のネガティブな面が大きく報道されますが、
実際、産地に行ってみると、メディアでは報道されない、
日銭商売である小売業として、我々も見習うべき
目から鱗の「商売の原点」をたくさん耳にすることも出来ます。
SHEIN(シーイン)は、
他にも業界のどんな常識を覆すことで、急成長したのか?
今後もアンテナを立てて、リサーチを続けたいと思います。
こちらの記事はWWDJAPANのウェブサイトでもお読み頂けます。
シーインのウルトラファストサプライチェーンの秘密を中国・広州で探る
最後までお読み頂き、ありがとうございました。【おススメ本】「図解 アパレルゲームチェンジャー」(日経BP)
第2章では、産地から、店舗を持たずに、世界の消費者に直接売り込む
SHEIN(シーイン)のビジネスモデルの優位性について取り上げました。
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