ラグジュアリーのリレーユースを促進するコメ兵のビジネスモデル
WWDJAPANに月1イチ連載中の「ファッション業界のミカタ」
本日(12月12日)発売号ではラグジュアリーのリユースを促進するコメ兵を取り上げました。
同社の決算書を読むのは初めてだったのですが、面白いなと思ったことがいくつもありました。
ひとつは
一般消費者向け小売(toC)よりも、オークションを含めた卸売り(toB)の売上構成比の方が高いこと。
次に
中古ビジネスなので粗利率は高いのかと思いきや、26%と低粗利率であること。
しかし、単価が高いので粗利率は低くても粗利額は大きくなります。
そして
在庫日数90日台、つまり、約4回転も回しているという、意外な在庫回転率の高さです。
中古だからこそ、買取も大事だけれど、
一定のスピードで在庫を回さなければ、鮮度とキャッシュフローを維持できない。
そのため、卸で低粗利率でも在庫を強制回転させているということ。
同社の最大の強みであり、ボトルネック(希少リソース)は
買い取り商品の真贋判定や流通を左右する
商品センターです。
コロナ禍で人々が持ち物を見直したあたりから急激にGMVや売上高が増えています。
クオリティのよい中古品が流通する日本に目をつける、海外のユーザーが増えているのも
それを手伝っていると思います。
この希少リソースのノウハウをAIを活用しながら拡張することで、海外市場を開拓することも楽しみな会社です。
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執筆: ディマンドワークス代表 齊藤孝浩
【アパレル企業のビジネスモデルが丸わかり】
「図解 アパレルゲームチェンジャー
~流通業界の常識を変革する10のビジネスモデル」(日経BP社)
急成長、高収益の企業のビジネスモデルを
従来型の業界企業のアプローチと比べることで浮き彫りにしました。
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