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第6話 今買わないと売り切れる?

 すてきな商品を見つけた時、今すぐ買うべきかどうかを悩んだ経験は誰にでもあるでしょう。

 以前なら、多くの企業が、「売れ筋商品の品切れは悪」だとして、商品在庫を多めにしたり、売れ行きに応じて追加生産をして品切れ前に商品を補充していました。

 今も無地でベーシックな定番商品については、同様の対応がされているようですが、流行を取り入れた商品については、追加入荷がない「売り切れ御免方式」がますます多くなっています。

 その理由は、あるお店の売れ筋商品の情報は、あっという間に競合店に流れ、すぐさまどこのお店にも同じような商品が並ぶからです。その結果、お客さんはその商品に飽き、いつの間にか「昨日の売れ筋も明日の死に筋(過剰在庫品)」となることが多くなってしまったのです。

 そのため、気になった商品が次回行ったら売り切れていたり、自分のサイズがなかったりという状況が、今まで以上に起こっているのではないでしょうか。

 今ファッション企業は、同じ商品を並べ続けて飽きられるより、むしろ、流行に合った新しい商品を次々に店頭に並べ、いつ行っても新鮮な売り場を作ろうと競い合っています。ある商品が売り切れていたとしても、別の新商品で、お客さんの期待に応えようとしているわけです。また、サイズ切れでも、快く迅速に、他店から商品を取り寄せるサービスも常識となりました。

 皆さんがよく行くお店は、どのような品切れ対応をしていますか?

 それがお客さんにとってよい店かどうかの一つの目安になったと言えるでしょう。

 (ファッションビジネスコンサルタント)

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